近年、家族だけのお葬式や小さな葬儀という言葉がよく聞かれるようになっています。富山県においても例外ではなく、インターネットで検索すると小規模のお葬式を行う葬儀社の案内がずらりとヒットしてきます。これは、結婚しても子供が親と同居せず、それぞれに別の世帯を構えることが大きく影響していると考えられます。
親子ではあっても、子が親の生活スタイルを知らない以上、親の家であろうとそこからお葬式を出すのは大変だという意識になるのでしょう。それなら、何もかも必要な品は準備してくれている葬儀会館で行った方が、残された片方の親にとっても負担が少なくて済みますし、子供としてもお葬式の仕切りがしやすくなります。
お互いの生活スタイルを尊重した結果、規模の小さなお葬式が全国で広まったことは、富山県においても受け入れられているようです。
葬儀は地方ほど独特な形式で行われているところがあります。基本的に葬儀という儀式はその土地の風習や文化が反映されていますのでどこの地域でも独自性がありますが、地方都市、特に富山県などはその傾向が顕著にでています。
日本海に面した斎場を利用して日本海の荒波を背景に行うお葬式などは、ほかの地域の方からは珍しがられるでしょう。人は必ず亡くなりますし、その死という現実をどのように見送るか、受け止めるかは人として生きる上でとても大切なことです。
社会がいかに変化・進化しようとも、このお葬式の重要性、必要性は残り続けるでしょう。地方は独特な風習が葬儀に織り込まれているため、大手として全国展開している葬儀サポート企業ではなく、地元に古くからなじみのある業者がお葬式をサポートすることが多いです。
あるいは葬儀会社を利用しないご家庭も少なくありません。